【アスリート・指導者向け】なぜピラティスが必要なのか?

こんにちは!

ピラティスインストラクターのMIHOです。

 

まず、声を大にして言いたいのは

 

ピラティスは、日常的に取り入れるべきトレーニングです。

 

なぜそこまで、私がアスリートにピラティスをオススメするのか。

ピラティスをすることにどのようなメリットがあるのか、お伝えしたいと思います。

 

ピラティスについては、『ピラティスとは?』の記事にもぜひ目を通しておいただけると嬉しいです!

また、1分の動画にもまとめていますので、お時間がない方もぜひ、ご覧いただけると嬉しいです。

私が、今だから感じる、トレーニングのちょっとした落とし穴

  • 動けてしまうからこそ、細かいところまで意識したことがなかった。
  • 怪我をした理由を深掘りしなかった。
  • 回数や重さは上がっていったけど、体幹がグラグラだった。
  • ケガに対するリハビリやアプローチがワンパターンだった。
  • 腰痛肩こりは当たり前だった。
  • ストレッチしているのに柔らかくならなかった。

 

当時は、しょうがないくらいにしか考えてはいませんでしたが、

ピラティスをし続けるにあたり、考えが変わりました。

 

まず、

1.痛みは当たり前じゃない

慢性的に感じていた、腰背部の張りや痛み。

トレーニング中も、「痛いな」と感じながらしていることも多々ありました。

体幹トレーニングだと思ってしていたプランクが、体幹が使えずに、得意な方ばかりで頑張っていたことに気づきました。

 

次第に回数やスピードだけでなく、体を動かし続けているその過程を大切にするようにしたら、関節もスムーズに動き、当たり前にあった腰背部の張りがなくなりました。

 

今まで、使えていなかった深部筋群を自らの意思で使えるようになったのだと思います。

 

 

同じ「可動域を広くしたい」という目標に対しても

・筋力なのか

・柔軟性なのか

・身体の中でケンカしている箇所はないか(自分で動きに制御をかけている)

・単純に使い方の問題なのか

個人によっても、その時の状態によっても変わってきます。

 

身体が、心地よく、可動域が広がり、疲労が軽減されるようになってくると、次第にその状態に戻したくなります。

 

そうなると、自分の身体の状態から“どうしていくのがベストか”“何を組み亜合わせるのがベストか”取捨選択できるようになってきます。

 

2.リハビリの多様性が必要

大きい怪我は、右膝前十字靭帯の損傷だけでしたが、捻挫などはしょっちゅう起こしていました。

 

『この怪我には、このトレーニング』

という枠組みにハマってしまっていました。

 

私には使えていない筋肉もあり、関節も無理に動かしたりしていたのだと思います。

 

もらってしまった怪我以外は、そうなってしまった

“身体の使い方根本”を修正していく必要があると感じました。

 

ピラティスをして

股関節がしっかり屈曲できていなかったことを知り、

股関節の軌道を知り、

肩関節の軌道を知り、

背中と腹部の繋がりが四肢の可動域に大きく関わることも知りました。

 

すべてが目から鱗でした。

 

脳から指令が怪我をするような使い方になってしまっていたら、また怪我をします。

 

筋力でカバーできる事ばかりではなく、

リハビリの期間には、もっと自分の身体のクセや使い方を知っていく過程にする必要があると思うのです。

 

3.強さ(剛性)は固めない

ギュッと固める力はあるのに、体幹がないなと感じていました。

大腿四頭筋はしっかりあるのに、フロントランジやサイドランジ、バランス系が苦手でした。

固めることが強さだと思っていました。

 

背骨はたわむことが出来るようにできているのに、圧迫して固めることが強さだと勘違いしてしまっていました。

ピラティスの特徴の一つに

 

軸の伸長(エロンゲーション)という理論があります。

 

しなやかに伸びている背骨は、衝撃をうまく吸収でき、力は分散されます。

硬くなり、板状になった背骨は衝撃を直接受け、局所的に逃すしかありません。

 

背骨の柔軟性とは、単にグニャグニャしているというわけではなく、

締めると緩めるがうまくできている状態。

 

コンタクトスポーツであれば、相手の力をうまく利用することにも繋がります。

 

“身体の中から”パワーを伝える為には、適度な緩み・たわみが必要です。

 

4.自分の身体に対して内観する力がつく

 

ピラティスはトレーニングです。

脳と身体両方とも鍛えることができます。

 

アスリートは、動きのプロです。

基本的には、運動が得意で様々な動きを簡単にこなすことができます。

 

その動きにより、“正確性”を求めてみる。

スポーツの中での動きではなく、人間本来の動きや、しなり方、動きの連動を学ぶ。

 

ピラティスではそれが可能です。

 

何故か。

それはピラティスは動きの全ての過程が大切にしているから。

です。

全ての過程で筋肉の出力や、関節の動き方、連動性を求められます。

故に、一定のペースで行うことが多いですが、動きの土台となる部分です。

無駄のない動きの延長に、スピード・パワーがついてくれば、スポーツの場面で活きてくるはずです。

 

 

身体はもともと、動きやすいようにできている。

効率よく動けるようにできています。

 

自分の理想とする動きや可動域がなぜ出ないのか、動きの中で修正しながら、使うべきところを使えるようにトレーニングしていきます。

 

どんなに簡単そうに見える動きでも、動きに対して脳が“固める”という指令ばかり出していたら、とてもしんどいです。

 

逆に使うべきところを満遍なく使えたら、思った以上に身体は軽く、楽に動き、パワー発揮ができます。

 

自分の動きがわかるようになって、

トレーニングの取捨選択ができるようになっていきます。

・ウェイトトレーニング

・治療

・コンディショニング

・ストレッチ

次第に自分で選択をして、効率の良いトレーニングに励むことができるようになります。

 

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まだまだ、ピラティスを取り入れるメリットはいくらでもありますが

アスリート自身が、自ら様々なトレーニングを選択する機会があるといいなと感じています。

 

チームへの指導などのお問い合わせをお待ちしております!